目次
はじめに
副業ブームの今、不動産投資に挑戦しよう!と考える方も増えてきています。
初期費用はかかるものの、数ある投資手法の中でも安定したリターンを見込めるとして、魅力を感じる方も多いことでしょう。
そんな不動産投資に欠かせないのが不動産業者ですが、実は不動産投資を行う方は少ないという事実をご存知ですか?
不動産業者が不動産投資を行わない理由について解説します。
お金の問題
優良物件は売りに出された際に、その情報を真っ先に得られるのは、不動産業者です。
不動産投資家たちは、このような不動産業者を通じて物件の情報を得ることになります。
とはいえ、ここで気になるのが、「こんなに良い物件なのに、なぜ不動産業者が自分で購入しないのか?」という点です。
特に不動産投資初心者は、「良い条件に見えるだけで、何か買わない理由があるのでは…?」なんて不安を感じてしまうでしょう。
不動産業者が自分で物件を購入し、不動産投資に乗り出さない理由はいくつかありますが、その1つがお金に関する問題です。
不動産投資では、投資をスタートする際に、ある程度まとまった資金が必要となります。
不動産業者の給料体系はさまざまですが、「投資をスタートするための軍資金を用意するのが難しい」と語る方も少なくありません。
またもう1つ、避けて通れないのが融資に関する問題です。
不動産投資と深く関わる融資ですが、金融機関からお金を借りる場合、それぞれの審査をパスする必要があります。
金融機関にとって魅力的な融資先とは、確実に返済が見込める相手。
公務員など、毎月の給料変動が少なく、確実性が高い職種を好みがちです。
不動産業で働く方の中には、100%歩合制で仕事をする方も少なくありません。
金融機関から見ると、「安定性が足りない」という理由から融資が見送られるケースも多く、こちらも不動産投資と縁遠くなってしまう理由の1つと言えるでしょう。
業務内容の問題
不動産業者が不動産投資をしない理由の2つ目は、業務内容の違いにあります。
不動産業者にとっての物件とは、「売買や賃貸手続きによって儲けを出すもの」。
大家業のように「所有物件を貸し出して賃料を得る対象」というわけではありません。
大家から見ると「賃貸に出せばすぐに借り手が見つかる好条件物件」かもしれませんが、不動産業者の見方は異なります。
「購入価格よりも高値で売れる、優良物件」ということになります。
つまり、不動産業と大家業では、ビジネスモデルが全く異なっているのです。
不動産業は、フロー型ビジネスと言われ、単発的ではあるものの、比較的短い期間で大きな収益を目指す手法となります。
一方で大家業は、収益は低くても安定し、継続して利益が見込めることを魅力とするストック型ビジネスです。
不動産業も大家業も、どちらも「不動産」に関わる仕事ではありますが、儲けを出すまでの方針や考え方は全く異なります。
これが、不動産業者が不動産投資をしない理由の1つです。
しかし、中には不動産業者の中にも不動産投資家がいることはいますが、私の感覚だと少ないです。
物件を購入する会社や個人も存在している!
不動産業者や不動産会社に勤める個人の中には、自身で物件を購入し、大家業に乗り出す方もいます。
数は多くないものの、不動産業者の情報力をフル活用するケースは実際に存在しています。
こうした事実からも、「不動産業者が不動産投資をしないからといって、物件に難があるわけではない」ということが、お分かりいただけるのではないでしょうか。
不動産業者が不動産投資に挑戦しないのは、あくまで個人的な理由が影響していて、大家業とは全く異なる視点で物件を見ているからでもあります。
「不動産業者が買わない物件を買って大丈夫なのだろうか?」と不安になる必要はありませんので、大家業ならではの視点で、今購入するべき優良物件を見極めてみてください。
まとめ
優良物件を購入する際には、ライバルが少ない方が有利ですよね。
しかし現実には、「他の人が誰も買わない難あり物件なのでは…?」と不安に駆られてしまう方もいるでしょう。
不動産業者が不動産投資に挑戦しない理由は、今回紹介したとおりです。
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